『ペルセポリス』(2008年1月29日)
イランの女の子の自伝。
もとはグラフィックノベルの映画化。
アニメーション自体もなんだか好みの雰囲気を持った世界だし、
内容もこころに響いた。
調度私がウィーンに住んでたころに、主人公のマルジはウィーンに留学する。
そんな時代背景もあって、すごく世界の果てしなさを身近に感じる(なんかちょっと矛盾したおかしな表現だけど)映画だった。
ウィーンでたくさんのイラン人の女性を見たけれど、
彼らのバックグラウンドなんて、まったく想像しなかったしできなかった。
あの、私の肉眼でみた彼らという景色の裏側にはこんな世界がひろがっていたのか、と知らない扉をガバッと開けられた感。
イランイラク戦争が自分の現実の近くにあったひとの描写は
とてもリアル。
家族と離れて、ひとり恵まれた世界、平和な世界に生きるということ。
自分という変えがたい個性を持った人間と生きるということ。
なんか、この映画を見ない限り、一生味わえなかったものがそこにあったって気がしたので、暇な人は見てみて。シネマライズ。
言語はフランス語です。